SCIRE Report
Kogatana Tour 12,march,2016 in Mikisyo Hamono Honpo
3月、三木章刃物本舗は自社が生産する手打ち小刀の見学会を開催しました。
参加者は三木市の関西国際大学が受け入れているインドネシア、ベトナム、マレーシアからの6大学、約20人の留学生のみなさん。
留学中に三木の伝統に触れる機会を少しでも作ろうと、三木市国際交流協会から企画され、三木章刃物本舗の協力のもと実現しました。
SCIREは撮影・映像制作を担当。
当日の通訳には国際交流協会の方々が持ち回りで担当しました。
また、交流協会の会員でもある吉川町の農家レストラン・和輪笑オーナーの
戸田昌樹さんも加わっています。
本イベントに先立って公開されたSCIRE制作の”Document of HIROYUKI NAGAIKE”の英訳も担当してくれました。
三木章刃物本舗が作り続けている手打ちの”小刀”。
先日のドキュメントでも撮影した播州三木打刃物の技術を伝える、
鍛治の仕事場です。
小刀が出来上がるまでの工程を伝統工芸士の長池廣行さんが実演。
叩くと火花が飛ぶ鍛接の作業に入ると、驚きの声が上がります。
焼鈍に入るまでの作業を披露しました。
留学生のみなさんには今回特別に、槌を用いて叩く古式鍛錬の体験をしていただきました。
実際に持った槌は重く、狙ったところに降ろすのさえ難しく、
熟練の技術を感じることができたようです。
小刀に刃をつけていく研ぎの行程も見学します。
細かな段階を経て作り上げる小刀づくり。
全行程を完了するのに最低でも2日の期間を要します。
質疑応答の時間では、留学生のみなさんから多くの質問が上がりました。
金物の町として知られる三木市ですが、鍛冶の現場を間近で見学する機会は
数少なく、外国の方を受け入れたことは、まだ数例に満たないとのことです。
三木章刃物本舗、国際交流協会はまた行いたいと意欲的です。
見学者、運営側にとっても充実の見学会となりました。
SCIRE/大町、中西、山田