そらまめの「Sコイン」が、6月3日にスタートします。この企画は、三木市内在住外国人の子ども向け日本語教室「みきッズ」への教育支援として、三木市では初めての取り組みとなります。SCIREは企画デザインで携わりました。
「Sコイン」は、そらまめが発売するスマイルパックを購入いただいたお客様に感謝の気持ちとして贈呈するもので、そらまめの様々な商品やサービスと交換ができます。また、「スマイルパック」が一つ売れるごとに、そらまめから「みきッズ」に同額の「Sコイン」を寄付します。Sコインは現金とは交換できませんが、そらまめのお店や出店ブースで100円相当分として子どもから大人まで使うことができます。
スマイルパックは、ラベルレスで二つのオリジナルジャムが入ったパック商品です。すでに発売されている「青ぶどうバター」をはじめ、たくさんの数は作れない季節の果物を使った限定ジャムや、賞味期限が近づいた商品も含まれており、フードロス課題と向き合った商品です。
「みきッズ」は国際交流協会が運営するオープンなサービスで、すべてがボランティアによって支えられています。ここでは、平仮名の読み方、宿題の本読み、算数ドリルでの筆算など基礎的な日本語学習をする子どもたちを、市内のさまざまな公民館で有志の方々が無料ボランティアで支援しています。日本語を話せない、読み書きができないなど、様々な習熟度の差がある小学生から高校生まで対象にしています。
三木市の人口は約7万3600人です。そのうち、2469人は外国人であり、現在も急速に増え続けています。
これまで、子どもの暮らしを支援する活動を行う先輩の事業者の方々から学んだことを、私たちの街でも活かせないかと、そらまめの岡本さんと1年間検討し、複数回、日本語教室の取材を重ねてスタートすることとなりました。子どもが教育を個別に受ける手段は様々にありますが、周囲の人との関係や金銭的に恵まれない環境では、進路選択肢が限られてしまいます。特に外国にルーツがある子どもは、コミュニケーションのつまずきがきっかけで、日本語が喋れないまま家に閉じこもってしまうケースも確認されています。
これまでの取材を通じて、街で暮らし、働くものとして何ができるかを考え、自立型の支援を行う取り組みをそらまめの岡本さんと話し合いました。このコインシステムは神戸の事業者であるケルンの壺井さんにも相談し、導入に至りました。始めるにあたってご助言いただき、感謝しています。
つながるコイン、Sコインが街の子どもたちへの見守りとなり、日常のお買い物の延長で多くの方が関わる形で支援できることは素敵だと思います。皆さんと共にこの取り組みを育んでいければ幸いです。
さらに詳しいことは、そらまめの岡本さんやSCIREの山田までお問い合わせいただければ対応いたします。
よろしくお願いします。
https://soramame-miki.com/s-coin-20240603/
s coin・デザイン:岩本有貴、山田勇人