今年も残すところわずかとなりました。2024年も、多くの皆様に支えられ、充実した一年を過ごすことができました。本記事では、今年取り組んだプロジェクトを振り返り、感謝の気持ちをお伝えします。
1月
1月19日、京都Ace Hotelで開催された京都哲学研究所の創設記念シンポジウムの収録が、2024年の仕事始めとなりました。4台のカメラを使用し、ライブ配信に近い形式で収録を実施しました。
京都哲学研究所とは、京都大学とNTT、博報堂、読売新聞らが中心となり、「新しい哲学・エンゲージング・ヒューマニティの再興」を掲げる一般社団法人です。
1月25日は神戸市外大の魅力発信事業の講演の収録を行いました。スピーカーは歴史家の指昭博さんでした。長い間続いた神戸市外大の配信プロジェクトへの関わりは、この回を持って一旦の区切りとなりました。ありがとうございました。
1月28日は大阪YOLO BASEで開催されたイベントへ写真撮影へ。国内外から様々な方が参加する国際交流イベントで、三木市内から職人、アーティストが参加されていました。
令和5年度内閣官房国際交流プログラム コーディネーター支援事業 2025大阪・関西万博 大阪プレイベント とのことです。
2月
2月16日からは、浦崎良太 個展「深淵の底を知る」が神戸・元町ギャラリー301でスタート。
全年度から引き続き作品制作、展示、広報物の制作などをお手伝いしました。
https://ryotaxfilm.com/2024-interview-1/
http://www.gallery301.jp
3月
3月1日、神戸元町のコワーキングスペースDEP.にて開催された映画会イベント「4つの出鱈目と幽霊について」に参加。北村友和さんと共にトークイベントの司会進行を務めました。本イベントは元町映画館の協力を得て開催され、ゲストには監督の山科監督を迎えて多数の方と交流を楽しみました。
3月4日から、株式会社U.が手がける神戸市プロジェクト「キラひか神戸」のARサイネージ制作に携わりました。神戸市博物館に収蔵されているザビエルの肖像画や銅鐸が、カメラ映像にオーバーレイされる仕組みを実現。グリーンバックでの映像収録や編集作業を担当しました。
3月9日からは、高砂・町屋Tentofuで開催された『みしまあきひろ個展 「栞 shiori」』がスタート。会場で上映された映像作品の映像と音楽の制作協力を行いました。本映像作品は会場でのみご覧いただけました。
山田が撮影した神戸の冬の山の植物や景色、それに音楽をあてたものを先ず用意し、そこに多層的にみしまさんが言葉を記し、線を描くという流れで映像作品が出来上がりました。映像の最終形、フィニッシングもみしまさん自身が行い、映像が終わった後の演出もみしまさんが遊び心でいれています。
3月は月末で閉店となる三日月を訪問。長らく使用されたこのロゴはSCIREの制作による物でした。橋本さんはこの春からは御影に場所を移して新しいお店がスタートへ。
3月18日は神戸市外大からの発注で神戸市役所にて神戸市長の挨拶を収録しました。卒業式で放映される物で、収録後すぐに編集に入ってお披露目という物でした。
3月はお仕事の合間に写真や音楽を組み合わせた映像作品も制作していました。
4月
4月はBIGARROW IMPORTERS.の新店舗のサイネージがお披露目です。こちらの製作をお手伝いしました。アメリカでエンジニア修行の経験があるオーナーの大矢さんからの発注でアメリカ西海岸風の改装となる店舗に合わせたロゴのデザインを行い、その後、ステインレス板のレーザーカット加工で切り抜いています。
4月は合同会社 リクシワのウェブ制作をお手伝いしました。オーナーの安藤さんはご自身が測量技師で、その業務も行いながら、オリーブ栽培事業も行うということで、何度かヒアリングを行いながら制作をお手伝いしました。今後の展開が楽しみです。
4月9日は、”Collectera”という名前の新しい楽器ブランドが発表され、SCIREはスタートアップの映像作品「Introducing the Collectera」の制作やその他の演奏映像、ウェブサイトの制作をお手伝いしました。ウェブ制作ではウェブの相談所の安藤さんにもお手伝いいただいています。ありがとうございました。
これ以後、一年を通してCollecteraの映像作品を多数制作しています。
Collecteraとは、ベーシストで作曲家の宮地さんとNishgaki Guitars(兵庫県に工房があるギターブランド)の西垣さんが共同代表を務める新ブランドで、グローバル市場へ向けた、これまでのお二人の活動を進化させた新しい取り組みです。
5月
5月25日は六甲サザンモール・マザームーンカフェにてacusticaのライブ演奏を収録しました。Collecteraの制作のご縁からでした。この時の模様は2025年以後に公開予定です。
5月26日は2020年にSCIREが製作したドキュメンタリー映画「暮らす人」の短縮版の上映会と講演が三木市中央公民館で行われました。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。
6月
6月1日はbiricaとwhatnotが開催したfreshstand3周年イベントの写真撮影を行いました。biricaとSCIREは2017年ごろからのつながりです。
その後、biricaの朝の収穫の模様を記録した”birica ad 2024 KIE”も公開されました。
6月3日からは、そらまめとSCIREが共同で立ち上げたプロジェクト「s-coin」がスタート。この企画は、三木市内在住外国人の子ども向け日本語教室「みきッズ」へ教育支援する取り組みです。
みきッズは国際交流協会が運営するオープンなサービスで、2024年12月現在、すべてがボランティアによって支えられています。ここでは、日本語を話せない、読み書きができないなど、様々な習熟度の差がある小学生から高校生までの外国にルーツを持つ子どもたちへの教育支援を行っています。
そらまめの岡本さんとSCIREの山田は、日本語教室、みきッズへの取材を行い、この街の変化の中で事業所として自立型でできることを模索しました。その際、全国の子どもの教育支援、こども食堂への支援を行う事業所の先輩方の形から学び、「s-coin」を導入するに至りました。
http://www.kobe-np.co.jp/news/miki/202406/0017719389.shtml
6月11日、新焼き・はし本(神戸市東灘区御影)のアートワーク制作(ウェブデザイン・写真や動画などのビジュアル撮影・ロゴのデジタライズ・看板・名刺制作など)に携わっていることを発表しました。
薪焼きにこだわった新しいお店は、これまでの三日月ともまた違う業態での再スタートで、新しい食の体験が味わえる場となっています。
https://hashimoto-makiyaki.jp/
https://scire.jp/hashimoto-20240614/
7月
7月は9月に開かれる街クロッシングの準備や告知に動く日々でした。7月6日は三木商工会議所にて、起業準備中の方々に向けて、街クロッシングスタッフで講演を行いました。
ロゴデザインをお手伝いしていたGARAGE54BASEがスタートしたのも7月でした。オーナーの塚田さんの国産車への思いを色々と伺いながらツートーンのロゴを仕上げました。
https://www.instagram.com/garage_54_base
8月
8月は株式会社フェリシモのプロジェクトの広報をお手伝いしました。「真夏の自由研究」というイベントでメインビジュアルをデジタルでアニメーションで動かすというものです。GIF動画が公式サイトでご覧いただけます。
また、このイベントに続いて、株式会社 フェリシモ主催のイベント「あ・つくる研遊所」のキービジュアル(サタケシュンスケさん作)のデジタルアニメーション制作とイベント告知動画広告も制作いたしました。映像素材は8月の「真夏の自由研究」で収録したものを活用しました。広告は神戸・ポートタワーのエントランスフロアにて掲出されました。
お仕事の合間は夏の山に入って、写真作品をいくつか制作しました。
9月
9月4日と11日、三木商工会議所主催の講座「リール動画で広がる:集客の新しいカタチ」を担当しました。市内事業所向けに、リール動画の撮影・編集・アップロードから広告出稿までを実践形式でフォローしました。今回は実験的に限定LINEグループを作成し参加者の方が私や他の参加者と交流が行える仕様にしました。楽しいイベントでした。ありがとうございました。
9月5日は神戸・元町DEP.で開催したイベント Entanglement Kobe CULTURAL TALK vol.1に携わりました。ゲストは青木真平さん。山田は本イベントのキービジュアル制作や現場でさまざまなお手伝いを行いました。
https://dep-coworking.com/entanglement-kobe
9月8日は街クロッシング#3が開催されました。パネルディスカッションと交流会を行う異業種交流イベントも3回目となりました。スピーカーには、以下の方々がご協力いただけました。
秋定智子 さん(野菜ソムリエ・あきさだ農園 代表)
大崎拓司 さん(レストラン 味彩苑 店長)
豊田麻衣子 さん(フジッコ株式会社 コア事業本部 兼 広報室)
松村貴俊 さん(2017年度 みき三十路式 代表)
樋田大二郎 さん(関西国際大学 経営学部 教授)
関わってくださったすべてのみなさん、ありがとうございました。
https://www.kobe-np.co.jp/news/miki/202409/0018108840.shtml
10月
10月1日、加東市のアクセサリーブランドのCUOREの新作アクセサリーのビジュアルが発表されました。
デザイナーの村上さんからご依頼いただき撮影しました。
かつて、つつむ(現在:翌る青)の映像制作で、播州織の取材を糸一本から生地になるまで取材をしたことがあります。播州織という産業は、異なる事業所が分業で様々な役割を果たしており、まさにこのアクセサリーはタテ糸に「サイジング」という工程を終えた時の端材から始まっています。
10月24日は神戸市外国語大学の魅力発信事業としてSCIRE制作作品「暮らす人」の上映会とトークイベントが開催されました。トークパートでは、監督の山田勇人、三木市国際交流協会から河越恭子さん、Bar八重のスエリさんが出演いただきました。
10月25日、伊川谷にある輸入バイク専門店 ESCAPEの映像作品が公開されました。このプロジェクトでは撮影、編集、監督業務全般でお手伝いしています。夏頃からサポートを開始し、インタビュー動画を皮切りに、月2本のペースで映像制作を行う予定です。
https://www.youtube.com/@Escape-MOTOR-CYCLES
11月
11月6日〜9日までは東京出張へ
ルイーズ・ブルジョワの展覧会、アレックス・ソスの展覧会などを勉強しました。
11月15日、JHOICE(神戸市花隈)のアートフィルムが公開されました。
https://www.instagram.com/reel/DCYMExZxBYi/?igsh=cnR5dTMxcXVuYTli
夏頃からJHOICEの取材を開始し、この度の映像を作ることが決まりました。ショコラが生まれる様子を見つめていると、山奥を流れる川の静けさや、月夜に風で揺れる木々の葉の情景が、わたしの頭の中で幾重にも重なりました。丈池さんと山田の双方のインスピレーションが混じり合う様にしてできた、コマーシャルですがよりアート表現が表出した映像となりました。
11月30日、甲南大学にて「暮らす人」の上映会とトークイベントが甲南映画祭2024の一環として開催されました。トークイベントには引き続き河越恭子さん、スエリさんにお越しいただきました。ありがとうございました。
12月
12月6日からは大阪・梅田「UNKNOWN ASIA 2024」に出展した写真家の浦崎良太さんのお手伝いをしました。今回も従来の様に印刷関連、広報物のお手伝いなど行いました。今回現場のお手伝いには画家のみしまあきひろさん、美術家の國吉文浩さんも関わっていただけました。ありがとうございました。
12月14日、神戸でカンファレンスイベント「シェイク」が開催されました。SCIREはこのイベントの協力として関わり、ジングル映像の制作、アーカイブ映像の撮影と編集、会場音響をお手伝いしました。映像はprocessingによるコーディングとDavinci Resolveでmによる編集で仕上げました。
このイベントに関わるきっかけは去年のシェイク2023に主催のUnkownKobeに関わる方々からお声がけいただき、参加者として参加したことでした。
今回、スタッフとして、みき三十路式以来の友人・松村貴俊さんにも音響の調整スタッフとして協力いただきました。ありがとうございました。
12月16日、三木市内で刃物関連事業「PROP」の撮影を行いました。この事業は2024年に新たに立ち上げたプロジェクトです。父が始めた事業です。
今後、ウェブサイトは写真や映像で情報を充実化させる予定です。詳細は来年お伝えできるかと思います。ご期待ください。
以上、2024年総まとめでした。たくさんの作品をつくることができたのは、共に取り組んでくださったみなさんのおかげです。本当にありがとうございました。
SCIREは来年、節目の年を迎えます。なにか記憶に残るようなことをしたいと考えています。
それでは皆様、良いお年を。
SCIRE 代表 山田勇人